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CFRインタビュー
保護主義の台頭と地政学リスクを考える

ウォルター・ラッセル・ミード 米外交問題評議会アメリカ外交担当シニア・フェロー

An Implication of Protectionist Impulse in the 21st Century

Walter Russell Mead 米外交問題評議会アメリカ外交担当シニア・フェロー。高い評価を得ているアメリカの歴史家で、スケールの大きな刺激的な解釈を示すことで知られる。最近も、アメリカの宗教右派、そしてパレスチナ・イスラエル和平に関する刺激的な論文をフォーリン・アフェアーズ誌で発表している(「なぜアメリカのキリスト教徒はユダヤ国家を支持するのか」、フォーリン・アフェアーズ日本語版2008年9月号、「イスラエルではなく、パレスチナの視点で中東和平を試みよ」同2009年2月号)。

2009年3月号掲載論文

「中国のアメリカへのアプローチはより手堅くなり、われわれが世界における目的とみなすものの多くを共有しだしている。しかし、これは『開放的な貿易システムと国際協調は、中国が豊かさと大きな成果を手にする機会をもたらしてくれる』という中国側の認識を前提としている。危機を前にわれわれが門戸を閉ざすか、そうでなくても、『アメリカやフランスは貿易の門戸を閉ざしつつある』と中国が考えるようになれば、これは、ジョージ・ブッシュの路線よりも、はるかに大きな危険を伴う外交的大失策となる。アジアと中国を疎外し、その結果、相手の反発やライバル意識をかき立てるとすれば、その後数十年にわたって世界はその禍根から逃れられなくなる。中国に対して門戸を閉ざすことは、現状においてもっとも大きな危険を伴う選択肢だ」。聞き手は、バーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • 国際協調から保護主義へ向かう悪夢のシナリオ
  • バイアメリカン条項
  • 保護主義が中国に与える地政学的悪影響を考慮せよ
  • 開放的経済の維持と国内対策の間
  • 経済危機の外交的意味合い

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