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権力と精神病理
――政治権力と自信過剰症候群

シャーウィン・B・ヌーランド
イエール大学医学部臨床外科教授

Political Disorders: Weapon: Does Executive Authority Corrupt the Mind ?

2009年1月掲載論文

政治指導者を苦しめるのはいわゆる病気だけではない。権力の座にあるがゆえに国の最高指導者が精神的な変調をきたし、誇大妄想やナルシシズムに陥り、無責任な行動をとるようになることも少なくない。こうした「政治的自信過剰症候群」を患うリーダーは、自分が偉業を成し遂げる能力を持つとともに、それを期待されていると考え、自分にはあらゆる状況下で何が最善かを見抜く力があり、通常の道徳の範囲を超えて行動できると思い込んでいる。毛沢東やフィデル・カストロ、ロバート・ムガベなどの例からも明らかなように、政権の座にある期間が長ければ長いほど、こうした傾向は強くなり、その結果、「政策遂行能力の完全な欠落」という事態に陥る。

  • 権力と病
  • 病と薬物で精神的に不安定になった指導者の決断
  • 自信過剰症候群

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