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アメリカ流市場経済モデルの崩壊?
――何が金融危機を引き起こし、今後、どうするのか

ハロルド・ジェームズ/プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン・スクール教授

The Making of a Mess:
Who Broke Global Finance, and Who Should Pay for It?

Harold James プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン・スクール公共・国際関係学部歴史学・国際関係学教授。(イタリアの)ヨーロッパ大学院、歴史学教授。

2009年1月掲載論文

「2008年3月、アメリカ政府が米証券会社のベアー・スターンズを救済しようと努力していた当時は、事態はすぐにでも収束すると多くの人は軽く考えていた。だが、(この書評で取り上げる書の筆者である)マーチン・ウォルフはフィナンシャル・タイムズ紙のコラムで、ベアー・スターンズに救済策がとられた『2008年3月14日の金曜日を「グローバルな市場経済・資本主義の夢が潰えた日」と記憶に留めよう』と書いている。そのわずか6カ月後には、アメリカ政府は金融問題の悪化を食い止めるために、中国式の解決法を採用した。資本の流れを制限するための大規模な政府介入に踏み切ったのだ。奇しくも、これは、アメリカ政府がアジア各国の政府にアメリカ・モデルの優位を説いてから10年後の出来事だった」

  • グローバル化は終わるのか
  • 「最後の借り手」としてのアメリカ
  • ジャングルの野獣をおとなしくさせるには
  • グローバルな危機に対する「ナショナリスティック」な対応
  • IMFを強化せよ
  • ワシントン・コンセンサスからペキン・コンセンサスへ

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