ChameleonsEye / Shutterstock.com

CFRブリーフィング
主要アドバイザーの
思想で読み解く
マケインの外交・経済政策
――リアリストとネオコンの対立?

ロバート・マクマホン  副編集長

Foreign Policy Brain Trusts: McCain Advisers

Robert McMahon 副編集長

2008年5月号掲載論文

ジョン・マケイン上院議員(共和党、アリゾナ州選出)は、これまでの選挙キャンペーンで「自分は外交領域での多種多彩な経験を持っている」と強くアピールしてきた。彼は、イラク増派策を強く支持し、議会共和党の指導者、ブッシュ政権の高官同様に、イラクでの戦争を、アメリカの安全を脅かすイスラム過激派との対テロ戦争の一環とみなしている。
 一方でマケインは、地球温暖化対策、核軍縮、移民対策、拷問と描写されることもある(テロ容疑者への)尋問スタイルなどをめぐっては、共和党の主流派とははっきりと異なる立場を示している。
 マケインの外交アドバイザーには多様な考えの持ち主が多く、大枠でとらえても、そこには「リアリスト」対「ネオコンサーバティブ、強硬派」という図式がみてとれる。すでにこうした構図のなかでアドバイザー集団間の影響力をめぐる派閥抗争が起きていると伝える報道もある。だが、「そのようなとらえ方では彼の顧問たちの多様な思想の詳細を把握できないし、マケイン自身の外交知識を過小評価することになる」と考える専門家もいる。
 現在のところ、共和党の指導者トレント・ロット、ボブ・ドールにも仕えた経験を持つ元議会スタッフ、ランディ・シューヌマンが外交政策を、元議会予算局長のダグラス・ホルツイーキンが経済政策を取り仕切っている。
 マケインがアドバイスを得ている専門家には、いわゆるリアリストとして知られるヘンリー・キッシンジャー、リチャード・アーミテージ、一方では、ネオコンサーバティブの論客であるウィリアム・クリストル、ロバート・ケーガンなども含まれている。
 選挙キャンペーンにおいては、ケーガンを始め、元国務省のリチャード・S・ウィリアムソン、国防・安全保障問題の専門家ピーター・W・ロドマン、そして、国家安全保障とエネルギー問題のアドバイスをしている元中央情報局(CIA)長官のR・ジェームズ・ウールジーが主要な外交顧問とみなされている。
 メディアは顧問集団同士が影響力を競い合っていると報道している。ニューヨーク・タイムズ紙は2008年4月に、マケインの顧問を務めるリアリスト集団は、共和党保守派、あるいは、ネオコンサーバティブの影響力が高まりをみせていることに懸念を強めていると伝えたが、そうした対立は誇張されているとみる専門家もいる。

  • 国家安全保障・外交アドバイザーたち
  • エネルギー政策のアドバイザーの顔ぶれ
  • 経済チームの顔ぶれ

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2008 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top