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ブッシュの一般教書演説を読み解く
――イラクとガソリン消費の削減

ナンシー・E・ローマン 米外交問題評議会(CFR) ワシントンプログラム・ディレクター

Iraq and Energy

Nancy E. Roman 米外交問題評議会(CFR)ワシントンプログラムのディレクター。ワシントン・タイムズ紙の米議会担当記者、経済・金融に関する調査と助言を行う企業G7グループの会長を経て現職。

2007年1月号掲載論文

ブッシュ大統領が一般教書演説でイラクへの米軍増派戦略への支持を強く求めたのは、予算承認権を持つ議会が、増派策を予算面から切り崩そうと試みる危険があることを認識していたからだ。実質的に大統領は「しばらくの間、この戦略にチャンスをくれないか」と議会に訴えかけたと指摘するナンシー・ローマンは、大統領がイランの核開発問題についても簡単なコメントに留めたのは、増派によって「バグダッドの治安を確保して流れをつくりだし、イラク問題で活路が見えてくれば、イランについても有利な状況をつくりだせる」と考えているからだと指摘する。また、外交ではなく、国内領域のアジェンダを重視し、ガソリン消費の削減に向けて包括的で大胆な措置をとると約束したのは、「外交領域ではレームダックに陥らざるを得ない」ことを大統領が認識しているからだろうとコメントした。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • イラク増派策とガソリン消費の削減
  • 議会共和党は増派策を支持しているのか

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