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アメリカは神の国か?
―― キリスト教福音派台頭の政治・
外交的意味合い

ウォルター・ラッセル・ミード 米外交問題評議会シニア・フェロー

God's Country?

Walter Russell Mead 米外交問題評議会(CFR)シニア・フェロー。専門はアメリカ史、外交、国際政治経済、宗教と外交政策など。

2006年10月号掲載論文

アメリカのプロテスタンティズム内の保守派の信徒が増え、20世紀半ば当時は、アメリカの主流派だったリベラル派プロテスタントの信徒が減少している。この宗教勢力地図の変化は、すでにアメリカの外交政策を大きく変化させている。第二次世界大戦、そして冷戦期におけるアメリカの政治を支配していたのは、教義よりも道徳律を重視するリベラルなプロテスタンティズムの思想だった。だが、いまやキリスト教リベラル派は、かつての影響力を失い、リベラル派よりも教義を重視し、例えば、イスラエルを擁護することで、自分たちが神によって支えられると感じ、そうすることで世界を敵に回してもかまわないと考える福音派が台頭している。福音派の台頭で、アメリカの政治・外交路線はどのように変わるのか。それは政策の幅を広げることになるのか、それとも……。

  • アメリカの宗教と政治・外交
  • ダーウィンの衝撃とキリスト教原理主義の分裂
  • 原理主義派の思想と世界観
  • キリスト教リベラル派の衰退
  • 福音派の本質と原理主義派との違い
  • 変化するアメリカの宗教勢力地図
  • 福音派は世界とのかかわりをどうとらえているか
  • 福音派のイスラエル観
  • 福音派の外交的影響力は何をもたらすか

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