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欧米世界に背を向けたロシア

ドミトリ・トレーニン カーネギー国際平和財団モスクワセンター副所長

Russia Leaves the West

Dmitri Trenin 1972年から1993年までソビエト・ロシア陸軍に勤務。この間、米ソ軍縮交渉にも代表団として参加し、ロシア国防研究所、ローマにあるNATO国防大学で教鞭もとった。現在はカーネギー国際平和財団のシニア・アソシエーツで、モスクワセンター副所長。

2006年7月号掲載論文

現在のロシアは、永遠の敵でも友人でもない巨大なアウトサイダーである。ロシアは最近まで、自らを欧米という太陽系における冥王星のような存在、つまり中心からひどく離れているが、基本的にはその一員であると考えてきた。だがいまや、ロシアは、太陽系の軌道を完全にはずれ、欧米世界の仲間になることを断念し、モスクワを中心とする独自のシステムをつくり始めている。状況は流動的だ。欧米各国はロシアにおける前向きな変化は内部からしか起こり得ないことを認識すべきだし、変化の牽引役となるのは民主主義の理念ではなく、経済の必要性であることを理解する必要がある。

  • 抜本的な変化
  • 煮え切らぬ協調から関係の冷却化へ
  • エネルギー価格の高騰とロシアの復活
  • ロシアは欧米での評判など気にかけていない
  • 流動的な未来

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