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民主化途上にある国の危うさ
――イラク民主化構想の落とし穴

ジョン・M・オーウェン/バージニア大学準教授

Iraq and the Democratic Peace

2006年1月号掲載論文

民主主義国家どうしは戦争をしないと言われる。だが、選挙は実施したものの、(独立した司法制度、軍の文民統治、複数政党制、報道の自由など)政府の説明責任を問うための適切な制度を確立していない「民主化の途上にある国」の政治家は、他国と領土論争を展開し、外国人に対する不満を煽れば、市民の支持を得やすいことを理解しており、あえて、戦争のリスクを高めるような政策をとりがちだ。民主主義国家どうしは戦争をしないという理論を前提に、イラクへと足を踏み込んだブッシュ政権は、国際政治理論のどの部分を誤解していたのか。イラクはまさに中途半端な民主主義国家になろうとしているのではないか。

  • 民主主義国家どうしは戦争をしない
  • 選挙よりも、まず民主的制度の確立を
  • 民主化途上のイラクの危うさ

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