Md Siraj Bin Talib /shutterstock.com

エネルギー資源をめぐる米中衝突を避けるには

スピーカー
ジョセフ・リーバーマン 米上院議員(民主党・コネチカット州選出
司会
ウィリアム・マーチン 前米エネルギー省副長官

China-U.S. Energy Policy: A choice of Cooperation or Collision

Joseph Lieberman コネチカット州検事総長(1983~89年)を経て、米上院議員(民主党・コネチカット州選出)。2000年の大統領選の際には、民主党のアル・ゴア大統領候補から副大統領候補に指名されている。穏健路派リベラルとして知られる。

2005年12月号掲載論文

北京が世界のエネルギー供給を1人で押さえてしまおうとすれば、中国と、アメリカその他の諸国が衝突するのは目に見えている。アフリカ、中東、ロシア、南米と、中国は世界中で石油資源の供給を押さえようときわめて利己的で攻撃的な資源調達戦略をとっている。中国のエネルギー調達戦略が今後も攻撃的でナショナリスティックなままなら、われわれは問題に遭遇することになるし、その兆しはすでにある。状況を放置すれば、たんに中国との間で資源獲得競争が起きるだけでなく、紛争の瀬戸際まで追い込まれる。資源をめぐる米中競争が深刻な事態へと至る前に、石油への依存を減らしていくための米中共同の研究開発プロジェクトを実施する必要がある。

  • 中国の資源獲得戦略の危うさ
  • 石油資源に依存し続けることの危険とは
  • 運輸・交通部門の石油からの離脱

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