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「北朝鮮によるウラン濃縮」というアメリカの疑惑

セリグ・ハリソン /米国際政策センター(CIP)アジア研究ディレクター

Did North Korea Cheat?

Selig S. Harrison 米国際政策センター・アジア計画部長で、ウッドロー・ウィルソンセンターのシニア・スカラーも兼務している。北朝鮮要人との太いパイプを持つことで知られ、二〇〇四年四月にも平壌を訪問し、金永南最高人民会議常任委員長などとも会談している。

2005年1月号掲載論文

ワシントンは、日韓をアメリカの路線に同調させるという政治的思惑から、確度の高い裏付けもなく北朝鮮による兵器級ウランの濃縮計画を事実として描き出し、枠組み合意を破綻させ、その結果、北朝鮮の使用済み核燃料の再処理に道を開き、プルトニウムの備蓄の増大というもっと大きな脅威をつくり出してしまった。ウラン濃縮問題ではなく、プルトニウム問題を最優先に北朝鮮問題に取り組む以外にもはや活路はない。

  • ウラン濃縮疑惑?
  • なぜ疑惑を事実と判断したのか
  • 兵器級ウランの生産は無理?
  • 「核の闇市場」と北朝鮮
  • プルトニウム問題を最優先に

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