政治制度とイラク民主化の行方

グラハム・E・フラー/ランド研究所上席研究員

Democratic Success in Iraq?

Graham E.Fuller 米中央情報局(CIA)・国家情報会議副議長を経て、現在はランド研究所の上席研究員。専門 はイスラム、中東研究。

2004年5月号掲載論文

中東問題の知的で冷静な評論で知られるグラハム・フラーは、「イラクの民衆が正統性を備えていると考えるような民主的システムをアメリカがイラクに残せるかどうか」が今後を大きく左右すると指摘する。そのような制度があれば、シスターニ率いるイラクの多数派であるシーア派は制度の枠内で活動しようとするだろうと指摘するフラーは、一方で、イラク人が正統性を認めるような憲法や政治秩序をアメリカが確立できなければ、各集団は武力を行使して政治権力を手にしようとするだろうと今後を予測する。 聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。 全文(英文)はwww.cfr.orgからアクセスできる。

  • シーア派とスンニ派の思惑
  • 対テロ戦争と中東民主化路線の衝突
  • 中東民主化のジレンマ

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