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米外交問題評議会タスクフォース・リポート
北朝鮮問題にどう対処する

タスクフォース共同議長
モートン・アブラモウィッツ 元カーネギー国際平和財団会長
ジェームズ・T・レーニー 元駐韓米大使
タスクフォース・ディレクター
エリック・ヘジンボサム 米外交問題評議会シニア・フェロー

Meeting the North Korean Nuclear Challenge

Morton Abramowitz センチュリー財団シニア・フェロー。米外交問題評議会の朝鮮半島問題タスクフォース共同議長。バルカン半島の経済問題に関するタスクフォースでも共同議長を務めている。専門はアメリカの外交政策やアジア、バルカン半島、トルコの地域研究。国務省に入省し、駐タイ米大使、駐トルコ米大使を務めた後、国務省を離れ、カーネギー国際平和財団会長も務めた。China:Can We Have a Policy?(1993)などの著作があり、フォーリン・アフェアーズ誌にも "Can the EU Hack the Balkans?"(September/October 2002)などを寄稿している。

James T.Laney エモリー大学名誉学長で米外交問題評議会の朝鮮半島問題タスクフォース共同議長。一九九三年から駐韓国米大使に任命され、九四年危機の際には緊張緩和に向けて奔走した。アメリカの対北朝鮮政策「エンゲージメント政策」の支持者。朝鮮半島問題解決に向けた努力を評価され、ジェームズ・ヴァン・フリート賞、国際人権賞など数多くの賞をアメリカ、韓国両政府から受賞している。フォーリン・アフェアーズ誌に掲載された論文には「朝鮮半島危機を安定させるには」("How to Deal with North Korea"フォーリン・アフェアーズ「日本語版」二〇〇三年三月号)がある。

Eric Heginbotham 米外交問題評議会シニア・フェロー。米陸軍予備軍大尉、国防研究所アナリストを経て現職。専門は東アジアの国際関係と安全保障問題で、アジアで六年以上生活をした経験がある。フォーリン・アフェアーズ誌に掲載された論文には「進化する総合安全保障政策と日米同盟の行方」("Japan's Dual Hedge"フォーリン・アフェアーズ「日本語版」二〇〇二年九月号)などがある。

2003年7月号掲載論文

二〇〇三年五月下旬に公表された朝鮮半島問題タスクフォース・リポートは、北朝鮮の核開発をやめさせるには、アメリカが暫定交渉への純粋なコミットメントを示し、米韓関係を修復し、中国がより大きな役割を担う必要があると指摘している。
前半のPART1では危機の経緯、北朝鮮の意図、アメリカの政策、各国の立場が分析され、後半のPART2では「すでに危険水域に入っている」とされる北朝鮮危機に対する交渉枠組み及び政策についての提言がなされている。邦訳文は同リポートからの抜粋・要約。全文(英文)はwww.cfr.orgから、日本語によるタスクフォースのメンバーリスト、主旨統括などは、www.foreignaffairsj.co.jpからアクセスできる。

  • PART 1 現状分析
  •   いまどのような状態にあるのか
  •   孤立したマフィア国家としての北朝鮮
  •   曖昧な平壌の意図
  •   アメリカ政府の立場
  •   地域諸国の立場
  •    ・韓国 アメリカとの脅威認識の格差
  •    ・中国 変化する北朝鮮への態度
  •    ・日本 強硬路線の支持に傾斜か
  •    ・ロシア 多国間交渉のプレーヤー
  • PART 2 政策提言
  •   二つのアプローチ 政権交代策は短期には実施不可能
  •   戦略を特定するための関係国間の合意を
  •   同盟国・友好国との団結上の問題
  •   交渉の枠組みについて
  •   政策提言
  •   不測の事態に備えた計画
  •   使用済み核燃料棒の再処理に踏み切っていれば
  •   核施設の軍事攻撃?

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