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石油の枢軸?―イラク戦争と米ロ関係の行方

デビッド・G・ビクター 米外交問題評議会 準シニア・フェロー
ナデジャ・M・ビクター イエール大学 リサーチ・アソシエート

Axis of Oil?

David G. Victor スタンフォード大学エネルギー・持続的開発研究プログラム・ディレクターで、米外交問題評議会の準シニア・フェロー。
Nadejda M. Victor イエール大学経済学部のリサーチ・アソシエート(助手)で、ロックフェラー大学の人間環境プログラムの助手も兼務。

2003年4月号掲載論文

米ロ政府は、ロシアの石油輸出を拡大することに大きな共有利益を見いだしている。アメリカにとっては、石油の供給ラインを多角化できるし、ロシアにとって、それは歳入増と雇用創出を意味する。だが、アメリカがイラクを攻撃すれば、石油価格は急落し、逆に、モスクワとアメリカの立場の違いが際立つことになるだろう。
経済の大部分を原油の国際価格に依存しているロシアにとって、石油価格の下落は致命傷となりかねないからだ。むしろ、石油の使用効率の改善を促したり、原子力発電及び核廃棄物処理のための新技術を共同で開発したりすることが、米ロ双方にとってよほど大きな利益となるのではないか。

  • 新たな米ロ関係
  • 米ロの"便宜的結婚"で危機を克服できるか
  • 石油価格の基礎知識
  • 投資家の不安
  • 生産増大よりも使用効率に目を向けよ
  • 石油を超えて
  • 米ロ関係再考

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