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ブッシュ政権の危険な核不拡散政策

ジョージ・パーコビッチ カーネギー国際平和財団副会長

Bush's Nuclear Revolution

George Perkovich カーネギー国際平和財団の研究担当副会長で、最近の著書に『インドの核兵器(India's Nuclear Bomb)』がある。

2003年4月号掲載論文

ブッシュ政権の核拡散問題の「急進派」は、核兵器そのものが問題なのではなく、悪漢がそれを保有することが問題だと考えている。彼らは、今日の好漢が明日の悪漢になる危険があることも理解しており、「敵対勢力を抑止・打倒していくには、アメリカは膨大な核の兵器庫を維持し、改良していく必要がある」と主張している。
つまりブッシュ政権は、現実には、問題ありとみなす政権を次々に打倒し、一方で、大規模な核の兵器庫を着実に近代化させていく戦略をとっている。だが、核拡散の脅威は、ブッシュ政権のいう「悪の枢軸」国家によってだけでなく、核兵器や核関連物質の存在そのものによって生じていることを忘れてはならない。

  • 複雑で矛盾した枠組み
  • 核不拡散レジームの矛盾
  • ブッシュ政権の危険な認識
  • 殺伐としたビジョン
  • 核のタブー化を求めよ
  • 選択的条約の順守
  • 核廃絶の決意を表明せよ

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