ユーラシアに迫りくるHIVの脅威
――人的犠牲が伴う政治・経済・軍事的帰結

ニコラス・エバースタット アメリカン・エンタープライズ研究所議長

The Future of AIDS

Nicholas Eberstadt アメリカン・エンタープライズ研究所の政治経済学者

2003年1月号掲載論文

HIV・AIDS危機の世界的中心はアフリカからユーラシアへと移動しつつある。サハラ砂漠以南の地域でのHIV危機は大きな人道的悲劇だが、それでも、その政治・経済的余波は世界的なものにはならなかった。だが、HIV・AIDSがユーラシア地域、特にロシア、中国、インドで蔓延するようになれば、まったく話は別だ。経済的、軍事的に途方もない規模での世界的余波が生じる。

  • アフリカからユーラシアへ
  • ロシア社会の自由化とHIVの蔓延
  • インドの感染ルート
  • 中国での売血行為
  • 今後どのような事態に陥るのか
  • 犠牲者数と経済コスト
  • 一般市民の間での蔓延?

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