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なぜ米上院は包括的核実験禁止条約を拒絶したか

テリー・L・デイベル  米国防大学教授

The Death of a Treaty

Terry L. Deibel 米国防大学教授で、本論文は、ジョージタウン大学外交研究所から出版されたケース・スタディー『Inside the Water's Edge: The Senate Votes on the Comprehensive Test Ban Treaty』を基にしている(邦訳は英文からの抜粋)。

2002年10月号掲載論文

CTBTを米上院が承認しなかったのは、この条約を受け入れれば、「抑止と防衛」を犠牲にして、「脅威を削減するような国際環境を形作る」ことを重視せざるを得なくなると考えたからだ。批准拒否のプロセスは、「条約によって軍備管理を試みる流れが完全に途絶えたこと」を意味する分岐点だったかもしれないし、アメリカ外交にとっての分水嶺だったかもしれない。条約の拒絶は、単独行動主義が国際主義を抑え込んだ歴史的瞬間だったかもしれないからだ。

  • CTBT批准拒否の教訓
  • 戦略思想の衝突
  • キャピタルヒルの攻防
  • 民主党と共和党の腹のさぐりあい
  • 党内の分裂と承認案採決のタイミング
  • 科学者たちの変節
  • 何がCTBTを死へ追いやったのか
  • 単独行動主義の行方

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