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中央アジアを安定化させるには

ポーリーン・ジョーンズ・ルオン  イエール大学政治学助教授 、エリカ・ウェインソール テルアビブ大学政治学助教授

New Friends, New Fears in Central Asia

Pauline Jones Luong イエール大学政治学助教授。著書に『Institutional Change and Political Continuity in Post‐Soviet Central Asia:Power, Perceptions, and Pacts(中央アジアでの制度変革と継続性)』がある。 Erika Weinthal テルアビブ大学政治学助教授。著書に『State Making and Environmental Cooperation: Linking Domestic Politics and International Politics in Central Asia(中央アジアでの国内政治と国際政治のリンケージ)』がある。

2002年5月号掲載論文

中央アジア各国の政治的抑圧体制ゆえにイスラム主義運動が過激化し、民衆を過激派への支持へと向かわせている。これが秩序の不安定化を招き、さらに、穴だらけの国境線を越えて兵器や過激派が自由に移動していることが状況をさらに深刻にしている。過酷な抑圧体制を敷くウズベキスタンを、ブッシュ政権が、対テロ戦争との関連で中央アジアの覇権国に仕立て上げれば、地域秩序はますます不安定化する。イスラム原理主義の脅威をもっぱら軍事問題としてとらえれば、水資源をめぐる紛争、麻薬、難民、武器の流出入など、テロを招いた根本的問題への対応が放置され、不安定な状態が続くことになるからだ。

  • 便宜的結婚の弊害
  • 抑圧策の強化と問題の悪化
  • 穴だらけの国境線が地域の不安定化を招く
  • 難民そして水資源をめぐる争い
  • 安定化への道筋はどうなる

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