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グローバル化と仏外相の現実主義

スタンレー・ホフマン  ハーバード大学教授

Classic Diplomacy in the Information Age

Stanley Hoffmann ハーバード大学教授で、国際関係論、ヨーロッパ史、アメリカ外交だけでなく、国際法の権威としても知られる。アメリカを代表するリベラル派知識人の一人。

2001年9月号掲載論文

現実主義者で国家主権を重視するフランスのベドリヌ外相は、国の主権とは「国の威厳やアイデンティティー」そのものであり、グローバル化という侵略に対する「盾」だと言う。だが現実には、主権が国内の悪に必要以上に大きな盾を提供している部分があることも忘れるべきではない。今後フランスは、その「ソフトパワー」を強化していく必要があり、また、その影響力を増していくには同調してくれるパートナーとの連帯が必要である。そのためには、ベドリヌが痛烈に批判するメディアや非政府組織といった理想主義を得意とする勢力の力を借りる必要がある。「理念的現実主義」はそれ自体好ましいだけでなく、現実主義の立場も強化してくれるのだから。

  • フランスの自主路線
  • フランス文化とグローバル化
  • 欧州国家連合、欧州連邦、それとも…
  • 理念と現実の調和

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