Claudine Van Massenhove / Shutterstock.com

さらば、アダム・スミス
――貿易指標はもう時代遅れ

ジョセフ・クインラン モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター上級エコノミスト マーク・チャンドラー メロン・ファイナンシャル・コーポレーション通貨担当チーフ・ストラジスト

The U.S. Trade Deficits; A Dangerous Obsession

Joseph Quinlan モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッターのグローバル経済上級エコノミストで、著書に『Global Engagement:How American Companies Really Compete in the Global Economy』がある。 Marc Chandler メロン・ファイナンシャル・コーポレーションの通貨担当チーフ・ストラトジスト。

2001年8月号掲載論文

世界市場における企業競争の実態は、貿易指標だけでは測りきれなくなってきており、対外直接投資の経済効果をより重視する必要がある。国境を超える輸出入の数字など、グローバルなビジネスのつながりを示すものでもなければ、企業がどのように、どこで競争しているのかを示すものでもない。自国の貿易赤字に過度にこだわれば、保護主義を呼び込むだけである。アダム・スミスによる時代遅れのグローバルな競争の分析枠組みに別れを告げ、アメリカ経済の世界市場との関係についてのより複雑な構図を理解すべき時期にきている。

  • 貿易に関する間違った思い込み
  • 米企業が外国展開する理由
  • 米企業海外子会社の実態
  • 大切なのはどこに企業を置くかだ
  • 輸入は貿易関係の指標になるか
  • 貿易指標への過大なこだわりをやめよ

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

Copyright 2001 by the Council on Foreign Relations Inc. & Foreign Affairs, Japan

Page Top