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中台問題ディベート
アメリカはどちらの側につくべきか
もし台湾が独立を宣言し中国が武力で応じたなら ——

チャス・フリーマン 元米国務省中国部長

On Whom Should the U.S. Lean Harder, China or Taiwan?

Chas Freeman 七二年ニクソン訪中の際に通訳を務めたことで有名。七九~八一年国務省の中国担当部長を務めた後、八一~八四年北京のアメリカ大使館勤務。東アジアだけでなく、中東外交も経験し、現在は中東政策評議会会長。
Arthur Waldron ハーバード大学のフェアバンクセンター、ジョン・オリン研究所で研究員を務め、現在はペンシルベニア大学教授でアメリカン・エンタープライズ客員研究員。専門は中国、東アジア。 このディベートは二〇〇〇年四月十九日、ニューヨークの外交問題評議会で行われた。

2000年8月号掲載論文

北京の軍事計画は中台紛争へのアメリカの介入を前提としており、アメリカの航空母艦を沈める必要性も視野に入れている。台北政府の軍事計画でもアメリカの介入が前提とされている。アメリカがどう出るかわからないと考えているのは、実際にはワシントンだけである。(フリーマン)

中国だけに焦点を絞り、台湾に苦言を呈し、アジアのほかの国々を緩衝地域としか考えなくなってしまうときに、アメリカの政策は危険な状態に陥る。中国に焦点を絞った政策ではなく、広範囲にわたる汎アジア的政策こそ、成功への処方箋である。(ウォルドロン)

  • 台湾問題をめぐる米中冷戦を回避するには
  • 中台紛争の本当の問題は何か
  • 北京が問題の本質である
  • 台湾の国際的地位をどうみなすか
  • 中台問題非軍事化の枠組みを

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