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イラク経済制裁の戦略的解除を

F・グレゴリー・ゴーズ  バーモント大学政治学准教授

Getting It Backward on Iraq

F. Gregory Gause Ⅲ バーモント大学の政治学准教授で、著書に、『湾岸諸国の国内課題と安全保障』(Oil Monarchies: Domestic and Security Challenges in the Arab Gulf States)がある。

1999年8月号掲載論文

アメリカは経済制裁の解除と引き換えに、イラクの大量破壊兵器(WMD)開発計画を監視・管理するための現地査察を復活させる提案を示すべきだ。経済制裁によって苦しんでいるのはもっぱらイラク民衆であり、この事実ゆえに、サダム・フセインの反米プロパガンダがもっともらしく聞こえ、国際コミュニティーにおけるアメリカの封じ込め政策への支持も低下しつつある。加えて、イラクのWMD開発がアメリカの国益に対する重大な脅威だとすれば、「査察なき制裁より、制裁なき査察」のほうが国益にかなう処方箋である。もしサダムが「制裁なき査察」の枠組みの下で査察を妨害した場合には、イラクの軍事ターゲットを即座に徹底的に空爆すればよい。ここに示した「制裁解除=査察の再開=軍事的封じ込めの強化」という道筋は、イラクの平均的市民の日々の生活を向上させるだけでなく、イラクのWMD開発計画に対する大きな障害を提供してくれるだろう。

  • 経済制裁を見直せ
  • 経済制裁では兵器開発を阻止できない
  • 制裁解除のバランスシート
  • サダムは変わらない、だが……

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