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インフレ重視策の功罪

ジェームス・ガルブレイス  テキサス大学経済学教授

The Inflation Obsession: Flying in the Face of the Facts

James K. Galbraith エコノミストでテキサス大学オースティン校公共政策学部教授。最新の著作に、Created Unequal: The Crisis in American Payがある。

1999年2月号掲載論文

中央銀行が、インフレの上限を定めた反インフレ・価格安定重視策をとれば、「長期的には経済パフォーマンス」が上がるという考えが一部にある。失業率を気にせずに、インフレ率だけを見ていればよいというのだ。この立場をとる人々は、経済成長と完全雇用の達成にとらわれている中央銀行は問題があり、慢性的な高失業率という犠牲を払ってでも物価安定を達成してきたドイツ連銀のような中央銀行こそが正しいモデルである、と言う。完全雇用、安定成長、妥当な物価の安定の実現は彼らの言うように本当に不可能なのか?

  • 中央銀行の使命は何か
  • 失業率とインフレ
  • インフレ対策という「言い訳」

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