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それでも北朝鮮は生き残る

マーカス・ノーランド 国際経済研究所上席研究員

Why North Korea Will Muddle Through

Marcus Noland 国際経済、とくにアジア太平洋地域経済を専門とするエコノミスト。大統領経済諮問委員会の国際経済担当上席エコノミストを経て、現在はワシントンの国際経済研究所の上席研究員。フレッド・バーグスティンと共著の日米経済摩擦(Reconcilable Differences? United States-Japan Economic Conflict,1993)など、アジア・太平洋経済に関する数多くの著作がある。

1997年8月号掲載論文

現在の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の食糧危機を過大視すべきではない。「飢餓状態は地域的なもの」だし、少しばかりの援助があれば、あるいは援助なしでも、北朝鮮はなんとかやっていけるだろう。広範な飢餓状態がおきるとすれば、それは、「国内政治エリートの意図的な政治決断の結果」であろう。むしろ注目すべきは、いま北朝鮮にどのような選択肢があり、関係諸国がそれに対してどんな考えをもっているかだ。少なくとも、関係諸国が拙速な統一を望んでいないのは明らかで、「中国、日本、ロシア、そしておそらくは韓国でさえも、資本主義体制をとり、おそらくは核武装した統一国家が半島に出現するよりも、なりを潜めた北朝鮮が何とか生き延びていくことを望んでいる」。北の国内状況が改革を求めるか、あるいは混沌に陥っていくまでは、北朝鮮は当面の間生きながらえると考えたほうが無難であり、今後の対朝政策は、東アジアのパワー・バランスを念頭においた、中・長期的なものでなければならない。

  • 不透明な現実
  • パチンコ産業からの収益
  • 食糧・エネルギー危機の実態
  • 三つの選択肢
  • 改革路線をとれば
  • 崩壊と統一:ドイツとの比較
  • 瀬戸際の国家存続路線――ルーマニアとの比較
  • 北朝鮮と東アジアのパワー・バランス

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 (c) 1997 by the Council on Foreign Relations, Inc.

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