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アメリカの宗教と政治
―― 宗教と政治のライフサイクル
(9月号プレビュー)

アメリカの宗教と政治
―― 宗教と政治のライフサイクル

(2015年9月号)
ジェームズ・モローン / ブラウン大学教授(政治学・公共政策)

アメリカ政治のほぼすべての側面に宗教が影響を与えている。アフリカ系アメリカ人の教会は、その多くが民主党支持者の信徒のために投票所行きのバスを運行し、白人層が中心の福音派教会の牧師は、「民主党に投票することは神に対する冒とくだ」と警告する。冷戦期、そしてレーガン政権期以降のアメリカではキリスト教保守の立場が政策化さえされた。だがいまや、アメリカの道徳的・社会的な風潮は、保守的なキリスト教の理想とはかけ離れている。同性婚が容認され、マリファナが非犯罪化され、若者は組織的な宗教活動には明確に背を向けている。しかし宗教の時代は終わってはない。警察による暴力が大きなデモを引き起こしているだけに、黒人教会の宗教的道徳主義運動に火がつく可能性は高く、この運動がヒスパニック系アメリカ人と結びつけば、大きな流れを作り出すことになる。宗教の政治的台頭にはライフサイクルがある。・・・



政治から離れ、宗教へ回帰する米宗教界
  ―― 宗教右派台頭の一方で進む宗教離れ

(2012年4月号)
デヴィッド・E・キャンベル/ ノートルダム大学准教授
ロバート・D・パットナム/ ハーバード大学教授

この20年にわたって「教会のミサに参加するかどうか」が、共和党と民主党の有権者を分ける大きな指標とされてきた。現状では、宗教がアメリカ政治、特に右派勢力の立場に与える影響が非常に大きくなっているが、この現実に対する反発も大きくなっている。保守的価値、宗教的価値が否定された1960年代の反動として、その後、福音派を含む、伝統的な宗教が復活したが、いまや、この20年間で組織化され、政治的な影響力を増した宗教組織に対する反発が若者を中心に大きな広がりをみせている。特にアメリカの若者たちは、「宗教心をもつことがたんに保守政治を支持することを意味するのなら、宗教にはかかわらない」と考えている。宗教右派の台頭と宗教の政治化を前に、多くの人が宗教そのものに背を向け始めている。共和党指導者にとって頭が痛いのは、支持層の一部が強く支持する政治と宗教の融合というテーマに対して、一般有権者がますます嫌悪感を示し始めていることだ。


漂流するアメリカ政治
―― 共和党穏健派の衰退と党派対立

(2012年5月号)
ライハン・サレーム/ 米シンクタンクe21政策アドバイザー

「ドグマ的、イデオロギー的な政党は、国の政治的・社会的な基本構造を破壊する恐れがある・・・イデオロギーに凝り固まった政策を掲げる政党は政府を行き詰らせて危機に陥れる」。右寄りへシフトした共和党を嘆いて、ミット・ロムニーの父で共和党穏健派だったジョージ・ロムニーはかつてこう警告した。そのドクマ的な保守主義を、自分の息子が受け入れ、アメリカ政治が極端な党派対立に陥っている現状を父ロムニーはどう思うだろうか。かつては豊かな発想力をもつ共和党穏健派が、共和党と民主党の妥協点を見出す役割を果たしてきた。だが、穏健派の消失とともに、その機能を現在の共和党は失っている。穏健派を失った共和党は「筋肉質の体はあっても頭を持たない」存在と化した。共和党保守政権は、有権者の費用負担を「小さな政府」レベルに抑える一方で、「大きな政府」を運営し、結局、財政破綻を招き入れてしまった。





Photo/ Courtesy Reuters

アメリカ政治のほぼすべての側面に宗教が影響を与えている。冷戦期、そしてレーガン政権期以降のアメリカではキリスト教保守の立場が政策化さえされた。だがいまや、アメリカの道徳的・社会的な風潮は、保守的なキリスト教の理想とはかけ離れている。同性婚が容認され、マリファナが非犯罪化され、若者は組織的な宗教活動には明確に背を向けている。しかし宗教の時代は終わってはない。・・・(モローン)

保守的価値、宗教的価値が否定された1960年代の反動として、その後、福音派を含む、伝統的な宗教が復活したが、いまや、この20年間で組織化され、政治的な影響力を増した宗教組織に対する反発が若者を中心に大きな広がりをみせている。・・・(キャンベル、パットナム)

「ドグマ的、イデオロギー的な政党は、国の政治的・社会的な基本構造を破壊する恐れがある」・・・かつては豊かな発想力をもつ共和党穏健派が、共和党と民主党の妥協点を見出す役割を果たしてきた。だが、その機能を現在の共和党は失っている。穏健派を失った共和党は「筋肉質の体はあっても頭を持たない」存在と化した。(サレーム)



8月号・9月号より










迫りくる中国経済の危機
―― 人民元下落は危機のプレリュードにすぎない

サルバトーレ・バボネス

中国で金融危機が進行している。株式市場の混乱、輸出の低迷、そして人民元のクラッシュはまだ序の口にすぎない。今後、人口動態の停滞、資本逃避、そして、経済の多くを市場に委ねるとした2013年の決定がさらに大きな危機を作り出すことになるだろう。・・・

 









外交・社会科学研究の衰退
―― 危機にさらされるアカデミックな研究

チャールズ・キング

いまやアカデミックな研究は政治的な「文化戦争」の標的にされている。この下方スパイラルに巻き込まれていくのを食い止めなければ、アメリカの危機対応能力が脅かされ、良質な国際関係教育が例外なくもたらす「自分とは異なる人、慣習、考え方への敬意」を社会的に失う恐れがある。・・・









変化したドイツ政治と二つのヨーロッパ
―― 結局、メルケルはギリシャを見捨てる?
ヤン=ベルナー・ミューラー

かつてのようなヨーロッパ統合に向けた強い意志をドイツはもっていないし、メルケルにしても政治的統合にまで踏み込むつもりはない。メルケルは歴史の本に何と書かれるか、安定し繁栄するEUを後に残せるかを気に懸けている。・・・








Focal Points(過去のトップページ特集)

特集 イラン核合意後の中東秩序
中国経済に何が起きているのか
(9月号プレビュー)
人間は動物を愛し、そして殺している
―― 残虐な集約的畜産は
もはや限界を超えている
迫りくる中国経済の危機
―― 人民元下落は危機の
プレリュードにすぎない
(9月号プレビュー)
外交・社会科学研究の衰退、
変化したドイツ政治と
二つのヨーロッパ 、他
(8月号より)
エネルギー政策、日中関係、
シルバー民主主義
―― 夏のリーディングリスト、
日本関連論文より
ヨーロッパの人道主義はどこへいった
―― 国家とEU分裂の二重危機へ
中国の大戦略
―― 現実的な構想か見果てぬ夢か

以前のFocal Pointsはこちらから>>

最新号のご案内

 

外交・社会科学研究の衰退
―― 危機にさらされるアカデミックな研究

 
チャールズ・キング
新技術の社会・経済的弊害を管理するには ―― 技術が結果を導く必然性はない
 
マーチン・ウォルフ
<CFR Interview>
株式市場の混乱と今後の中国経済
  スティーブン・ローチ
変化したドイツ政治と二つのヨーロッパ
―― 結局、メルケルはギリシャを見捨てる?
  ヤン=ベルナー・ミューラー
「ギリシャ危機」という虚構
―― 危機の本当のルーツは独仏の銀行だった
  マーク・ブリス
イスラムに背を向けるイスラム系移民たち
―― ヨーロッパ社会の世俗化とイスラム教徒
  ダーレン・E・シャルカット
イランとの核合意をどう評価するか
―― 合意を拒絶する理由はなかった
  ロバート・ジャービス
人間は動物を愛し、そして殺している
―― 動物福祉運動のこれまでとこれから
  ウェイン・パセル
 
他全14本掲載
日本の新しいエネルギーミックス
―― 原子力とソーラーを組み合わせよ
エルドアンの大胆なギャンブル
イラン核合意と北朝鮮の教訓
―― 合意を政治的に進化させるには
米エリート大学の嘆かわしい現実
―― 失われた人間教育と格差の拡大
欧州連合を崩壊から救うには
―― 緊縮財政から欧州版三本の矢へ
キリスト教民主主義の衰退と
ヨーロッパ統合の未来
スペインを席巻するポデモスの正体
―― 急進左派思想と現実主義の間
ギリシャとヨーロッパの出口無き抗争
―― イエス・ノーでは終わらない
AIIBを恐れるな
―― 米日がAIIBに参加すべき理由
デジタル経済が経済・社会構造を変える
CFR Interview
進化するか、日本の安全保障構造
―― イスラム国ショックと日本の進路
アベノミクスの黄昏
―― スローガンに終わった構造改革
実用化に近づいたソーラーパワー
―― なぜソーラーは安く実用的になったか
ギリシャを搾取したオリガークたち
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