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量的緩和の終了と国際経済
−−米金融政策の国際的衝撃

米金融政策の国際的衝撃
―― 量的緩和縮小と新興国経済

(2014年8月号)
ベン・ステイル/米外交問題評議会シニア・フェロー(国際経済担当)

ユーロ圏以外の世界の貿易決済の大部分、そして外貨準備の60%には依然として米ドルが利用されており、当然、FRBの金融政策の変更は、グローバル市場に瞬時に大きな影響を与え、途上国へのキャピタルフローを極端に変化させ、途上国通貨の米ドルに対する価値は激しく変動する。この意味において、途上国の金融政策上の主権は事実上形骸化している。実際、連邦準備制度が資産の買い入れを縮小していくと示唆しただけで、投資家が資金を途上国から引き揚げて米国内の安全な投資先へと移動させたために、途上国の債券・通貨市場は大きな混乱に陥った。問題は、連邦準備制度が政策の判断にその国際的余波を考慮することは法的に想定されていないこと。そして、IMFを別にすれば、その余波を防ぐためのチェンマイ・イニシアティブやBRICS開発銀行構想が依然として実体を伴っていないことだ。・・・


Foreign Affairs Update
金融政策と財政政策の間
―― イギリスの失策から何を学ぶ

(2013年8月号)
アダム・ポーゼン/ピーターソン国際経済研究所所長
J・ブラッドフォード・デロング/カリフォルニア大学教授

「バーナンキは金融緩和に向けてこれまですぐれた措置をとってきた。だがいまでは、われわれは非伝統的な金融政策からは可能な限り、手を引いていくという立場を示唆している。これは、(われわれ金融当局は十分に手を尽くしたのだから)依然として経済が停滞しているのは議会と大統領のせいだと言っているようなものだ。経済の停滞という現状は、財政当局(政府)に責任があり、いまや金融当局としては、長期的な金融の安定に配慮しなければならない。これがバーナンキの本音だろう」。(B・デロング)
「スペイン同様に、イギリスが自国の経済を袋小路に追い込んでしまったのは、中途半端な金融緩和をとり、一方で財政緊縮策をとってしまったからだ。現在、日本は、当時のイギリスとは全く逆のことをしている。日本銀行はついに、われわれが求めてきたような、大胆な量的緩和策をとり、経済は回復しつつある」。(A・ポーゼン)


CFR Briefing
先進国の金融引き締めと新興市場の通貨危機リスク

(2014年1月号)
モハンマド・アリ・セルギー/CFRオンライン・ライター・エディター

ブラジル、トルコ、インドネシアといった新興国は、この10年で国際投資家のお気に入りの投資先になった。急成長する国内産業に外資が舞い降り、世界経済の成長を刺激することにも貢献してきた。しかし、投資家は経済になんらかの問題の兆候を見いだせば、資金を引き揚げて、出口へと殺到する。このダイナミクスが、過去数十年で多くの地域で通貨危機を引き起こしてきたし、現状でも、インドネシア、南アフリカ、ブラジル、インド、トルコという「脆弱5カ国」を同様の危機に陥れる危険がある。実際、2013年5月に、ベン・バーナンキが量的緩和の縮小を示唆しただけで、新興市場通貨は下落した。主要先進国経済の量的緩和政策が見直され始めれば、リセッション時には成長のエンジンとみなされてきたダイナミックな新興市場経済の脆弱性がさらけ出される恐れがある。


Photo/Courtesy Reuters

ユーロ圏以外の世界の貿易決済の大部分、そして外貨準備の60%には依然として米ドルが利用されており、当然、FRBの金融政策の変更は、グローバル市場に瞬時に大きな影響を与え、途上国へのキャピタルフローを極端に変化させ、途上国通貨の米ドルに対する価値は激しく変動する。この意味において、途上国の金融政策上の主権は事実上形骸化している。(ステイル)

スペイン同様に、イギリスが自国の経済を袋小路に追い込んでしまったのは、中途半端な金融緩和をとり、一方で財政緊縮策をとってしまったからだ。現在、日本は、当時のイギリスとは全く逆のことをしている。日本銀行はついに、われわれが求めてきたような、大胆な量的緩和策をとった…(A・ポーゼン)

 



11月号プレビュー


 










貿易の戦略的ロジック
―― 貿易協定の政治・安全保障的意味合い

マイケル・フロマン

貿易を通じて長期的な協力を続ければ、国家間の誤解は減少し、信頼が高まり、安全保障を含む幅広い分野での協力に道が開かれる。さらに、財政政策や金融政策の経済刺激効果に限界がある現状では、貿易政策は優れた成長のエンジンとしても機能する。












ヒンドゥー至上主義とイスラム教徒
―― アルカイダはなぜインドに目を付けたか
ラミーズ・アッバス

モディがヒンドゥー至上主義路線を貫き、イスラム教徒がインドの経済・文化から疎外されていると感じれば、過激主義を支持するインドのイスラム教徒が増え、イスラム原理主義台頭のポテンシャルは高まっていく。








 

 

解体する秩序
―― リーダーなき世界の漂流
リチャード・ハース

アメリカの覇権は廃れつつあるが、バトンを引き継ごうとする国はなく、今後、現在の国際システムはさらに雑然としたシステムと化していくだろう。国際ルールを守るのではなく、独自の利益を重視する非常に多くの国がパワーセンターにひしめき合い、アメリカの利益や優先課題が配慮されることもなくなる。これによって新しい問題が作り出され、現状の問題を解決するのもますます難しくなる。




Agenda and Current Issues
2014.10.05更新

Focal Points(過去のトップページ特集)

日米同盟の古くて新しい試金石
―― 進化する日米同盟
解体する秩序、
トルコとクルド人のジレンマ、他
(11月号プレビュー)
憂鬱なウクライナの未来
−−プーチンのウクライナにおける目的
(11月号プレビュー)
米軍部隊の投入は避けられない?
――シリア・イラクにイスラム国に
対抗できる集団は存在しない
香港と中国民主化の行方
―― 暴力は体制変革の効果的手段ではない
(最新号10月号より)
 
イスラム国と中東の未来、
ヨーロッパにおける首都と地方の対立、他
(最新号10月号より)
 
地政学の復活と崩壊する秩序
(11月号プレビュー)
 
北朝鮮の崩壊
――そのリスクと恩恵をどう捉えるか
 

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イスラム国と中東の未来

 
エド・フサイン
ジャニーヌ・デビッドソン
ジョナサン・マスターズ
空爆を支える外交戦略とは
 
リチャード・ハース
イスラム国の台頭で変化する米・イラン関係
―― デタントのチャンスを生かせるか
  モフセン・ミラ二
欧米の政治危機よポピュリズムの台頭
―― 生活レベルの停滞と国家アイデンティティ危機
  ヤシャ・モンク
問われるヨーロッパの自画像
―― ユダヤ人とイスラム教徒
  ヤシャ・モンク
「イスラム国」を検証する
―― ルーツ、財源、アルカイダとの関係
  ザカリー・ローブ
ジョナサン・マスターズ
感染拡大を防ぐには隔離しかない
  ローリー・ギャレット
同性愛者に優しく、労働者に冷たい社会
―― アメリカの左派運動の成功と挫折
  マイケル・カジン
 
他全15本掲載
シリア紛争への直接的軍事介入?
―― さらに踏み込むべきか、現状で踏みとどまるべきか
憂鬱なウクライナの未来
――追い込まれた経済と未来
米軍部隊の投入は避けられない?
――シリア・イラクにイスラム国に
対抗できる集団は存在しない
欧州における反移民感情の台頭
ビンラディン後のアルカイダとジハード主義
ベビー・ギャップ
――出生率を向上させる方法はあるのか
エルドアン・トルコ大統領との対話
香港と中国民主化の行方
空爆を支える外交戦略とは
経済予測はなぜ判断を誤るか
―― 経済成長を促す政治ファクターに目を向けよ
イギリスのEU脱退とスコットランドの分離・独立
「イスラム国」の次なるターゲット
――欧米はテロに備えるべきだ
論争 ブラジル経済の将来
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