| WHO(世界保健機関)によれば、いまやガンや糖尿病を含むNCDs(非感染性・慢性疾患)で命を落とす人々の80%が途上国に集中している。先進国では予防も治療もできるようになったが、途上国で暮らす人々にとって非感染性疾患は死の宣告を受けるに等しい。例えば、中国での脳卒中による死亡率は、フランス、日本、アメリカの4―6倍に達している。先進国では白血病に罹った子供の90%は治療で病気を克服しているが、世界の最貧国25カ国ではこの病気になった子供の90%が死亡している。・・・世界銀行によれば、タバコとアルコール製品の広告を規制し、税率を上げ、加工食品の食塩とトランス脂肪酸の使用比率を引き下げる規制を導入し、高血圧管理のためにベータブロッカー、あるいはアスピリンその他の安価な医薬品を使用するだけで、途上国の人々が慢性疾患で死亡したり、後遺症を抱え込んだりするリスクを半分に低下させることができる。だが、グローバルヘルス対策を支援する国も組織も、感染症を封じ込め、妊娠中の女性と子供の健康を改善することを優先課題に据え続けている。 |