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危機後のヨーロッパ
―― ギリシャとヨーロッパの出口無き抗争

ギリシャとヨーロッパの出口無き抗争
―― イエス・ノーでは終わらない

(2015年8月号掲載予定)
デビッド・ゴードン /前国務省政策企画部長
トマス・ライト/ブルッキングス研究所フェロー

金融システムを救うには、危機を作り出した無責任な銀行や金融機関を救済しなければならないことも多い。そうしない限り、1930年代のように、危機は深刻化し、その余波が拡散し、民主主義が大きな圧力にさらされる。IMF、アメリカ、多くのヨーロッパ諸国は唯一の打開策が、かつてなく踏み込んだ経済改革を受け入れさせる代わりに、債務救済に応じることであることを知っている。だが、教条的なチプラスとショイブレがそこにいる限り、これが実現する可能性は低い。構造改革にノーと答えれば、ヨーロッパの交渉者たちは「金融危機がさらに深刻になれば、ギリシャの政治的ダイナミクスも変化するのではないか」と考え、体制変革路線に向けた危険な賭にでるかもしれない。・・・



危機後のヨーロッパ
―― 圏内経済不均衡の是正か、ユーロの消失か

(2012年6月号)
アンドリュー・モラフチーク /プリンストン大学教授

単一通貨導入から10年を経ても、ヨーロッパは依然として、共通の金融政策と為替レートでうまくやっていけるような最適通貨圏の条件をうまく満たしていない。これが現在の危機の本質だ。南北ヨーロッパが単一の経済規範に向けて歩み寄りをみせなかったために、単一通貨の導入はかねて存在したヨーロッパ内部の経済不均衡を際立たせてしまった。救済措置を通じて、危機を管理することはできても、南北ヨーロッパの経済をコンバージ(収斂)させていくという長期的課題は残されている。経済の均衡を図るには、各国のマクロ経済政策を十分に均質性の高いものにすること、つまり、ドイツのような債権国と南ヨーロッパの債務国が、政府支出、競争力、インフレその他の領域で似たような経済状況を作り上げることが必要になる。そうできなければ、ユーロの存続は揺るがされ、ヨーロッパは、今後10年以上にわたって、その富とパワーを浪費し、消耗していくことになるだろう。


ギリシャのユーロ離脱は何を引き起こすか
―― なぜユーロプロジェクトは失敗したか

(2012年1月号)
マーティン・フェルドシュタイン/ ハーバード大学教授

共通通貨を導入さえしなければ生じたはずのない緊張と対立をユーロはヨーロッパにもたらした。これは、経済的に多様な国家集団に単一通貨を強要したことの必然的な結末だ。調和に満ちたヨーロッパを形作るという政治目標にもユーロは貢献できず、そこには政治的対立と反発が渦巻いている。もはやギリシャにはユーロ離脱という選択しか残されていない。ユーロを離脱し、新ドラクマを導入すれば、通貨の切り下げができるようになるし、ディフォルトに陥っても、ユーロ圏にとどまった場合よりも痛みは軽くて済む。問題は、ギリシャのユーロからの離脱がどのような連鎖を引き起こすかだ。ギリシャが離脱し、通貨の切り下げに踏み切れば、グローバル資本市場は、他のユーロ加盟国はどう反応するだろうか。・・・





Photo/Courtesy Reuters

金融システムを救うには、危機を作り出した無責任な銀行や金融機関を救済しなければならないことも多い。そうしない限り、1930年代のように、危機は深刻化し、その余波が拡散し、民主主義が大きな圧力にさらされる。・・・ヨーロッパの交渉者たちは「金融危機がさらに深刻になれば、ギリシャの政治的ダイナミクスも変化するのではないか」と考え、体制変革路線に向けた危険な賭にでるかもしれない。・・・ (ゴードン、ライト)


救済措置を通じて、危機を管理することはできても、南北ヨーロッパの経済をコンバージ(収斂)させていくという長期的課題は残されている。経済の均衡を図るには、各国のマクロ経済政策を十分に均質性の高いものにすること、つまり、ドイツのような債権国と南ヨーロッパの債務国が、政府支出、競争力、インフレその他の領域で似たような経済状況を作り上げることが必要になる。そうできなければ、ユーロの存続は揺るがされ、ヨーロッパは、今後10年以上にわたって、その富とパワーを浪費し、消耗していくことになるだろう。(モラフチーク)


ユーロを離脱し、新ドラクマを導入すれば、通貨の切り下げができるようになるし、ディフォルトに陥っても、ユーロ圏にとどまった場合よりも痛みは軽くて済む。問題は、ギリシャのユーロからの離脱がどのような連鎖を引き起こすかだ。(フェルドシュタイン)



7月号プレビュー










中央アジアで衝突する米中のシルクロード構想
ジェームズ・マックブライド

現在の中央アジアは世界的にみても地域統合の遅れている地域の一つで、それだけに中央アジア地域を経済的に統合していけば、大きなポテンシャルを開花させられる可能性がある。この地域を重視しているのは新シルクロード構想を表明した中国だけではない。・・・

 









ロボットが雇用を揺るがす
―― デジタル経済と新社会保障政策

ニコラ・コリン 、 ブルーノ・パリアー

ロボットの台頭に象徴されるデジタル経済のなかで、「すてきな仕事」をしている人は今後もうまくやっていく。だが、製造、小売り、輸送などの部門で「うんざりする仕事」をしている人、決まり切ったオフィスワークをしている人は、賃金の引き下げ、短期契約、不安定な雇用、そして失業という事態に直面し、経済格差が拡大する。・・・









遠大な対外経済構想の真意は何か
―― 中国が新秩序を模索する理由
ロバート・ホーマッツ、 オリン・ウェシングトン

アジアの経済領域におけるアメリカの力は、その融資能力よりも、われわれの統治モデルとその価値に根ざしている。「良き統治」に向けた改革をめぐってわれわれは大きな役割を果たすべきで、これに大きな予算は必要ない。






Focal Points(過去のトップページ特集)

ギリシャとヨーロッパの出口無き抗争
―― ユーロ圏離脱か、
構造改革案の受け入れか
アジアがエネルギー市場を規定する
(7月号プレビュー)
中国がヨーロッパを買い漁る?
―― 緊縮財政が民主主義を脅かす
ロボットが人の日常を変える
――パソコンからパーソナルロボットへ
(7月号プレビュー)
危機後のヨーロッパ
――ギリシャのユーロ離脱は
何を引き起こすか
ロボットが雇用を揺るがす、
遠大な対外経済構想の真意は何か
(7月号プレビュー)
前進するか、TPP交渉
論争 日米はAIIBに参加すべきか
―― AIIB、一帯一路、
真珠の首飾り戦略

以前のFocal Pointsはこちらから>>

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ロボットが雇用を揺るがす
―― デジタル経済と新社会保障政策

 
ニコラ・コリン、 ブルーノ・パリアー
ロボットが人の日常を変える
―― パソコンからパーソナルロボットへ
 
ダニエラ・ラス
<CFR Events>
遠大な対外経済構想の真意は何か
―― 中国が新秩序を模索する理由
  ロバート・ホーマッツ、 オリン・ウェシングトン、他
アジアがエネルギー市場を規定する
―― アジアのエネルギー消費とシェール資源生産のバランスを
  マイケル・レビ
中東原子力ブームの危うさ
―― テロや空爆のターゲットにされかねない
  ベネット・ランバーグ
<CFR Backgrounder>
中央アジアで衝突する米中のシルクロード構想
  ジェームズ・マックブライド
なぜ法王はプーチンとの会談に応じたか
―― バチカンの外交戦略とロシアの思惑
  ビクター・ゲタン
イスラム国のサウジ攻略戦略
―― テロと宗派間紛争
  ビラル・Y・サーブ
 
他全12本掲載
CFR Interview
進化するか、日本の安全保障構造
―― イスラム国ショックと日本の進路
アベノミクスの黄昏
―― スローガンに終わった構造改革
実用化に近づいたソーラーパワー
―― なぜソーラーは安く実用的になったか
ギリシャを搾取したオリガークたち
なぜアメリカの教育は失敗したか
―― 諸外国の成功例に学ぶ
蓄電技術の進化が
電力供給と経済を変える
対ロ経済制裁と日本のジレンマ
中国とロシアによる反欧米同盟
―― 中ロを結びつける六つの要因
内戦への道を歩むイエメン
――シーア派系フーシ派の目的は何か
中国の新シルクロード構想
―― 現実的な構想か見果てぬ夢か
中国経済はなぜ失速したか
―― 新常態を説明する二つの要因
WTOと地域貿易構想
―― TPPとTTIPの可能性
貿易の戦略的ロジック

すべての道は北京に通ず
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