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エジプトにおけるキリスト教徒の未来
―― ISISによるコプト教徒の民族浄化

ニナ・シーア ハドソン研究所・宗教的自由研究センター ディレクター

Do Copts Have a Future in Egypt? The Perils Facing the Middle East's Largest Christian Population

Nina Shea ハドソン研究所・宗教的自由研究センター ディレクター。

2017年8月号掲載論文

イスラム過激派が、イラクのキリスト教徒やヤジディ教徒コミュニティ同様に、エジプトのコプト教徒コミュニティの組織的破壊を進めるのを放置すれば、中東の宗教地図は大きく塗り替えられる。特に、約900万人に達するエジプトのコプト教徒は、中東地域における最大のキリスト教集団、最大の非ムスリム集団だ。イスラム国は、シナイ半島北部の小規模なキリスト教コミュニティをすでに粉砕している。今後彼らが、他のエジプト地域で自爆テロなどの攻撃を通じて、数百万のコプト教徒たちを恐怖に陥れれば、大規模な難民がイスラエルやヨルダン、そして地中海を経てヨーロッパを目指すようになるかもしれず、この場合、エジプトとその近隣諸国はこの先数十年にわたって不安定化することになる。

  • キリスト教徒の民族浄化
  • イスラム国のターゲット
  • 二流市民
  • コプト教徒の未来

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