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台頭するドイツの右派運動
―― 「西洋のイスラム化に反対する愛国的ヨーロッパ人」

ポール・ホケノス  作家・ジャーナリスト

Pegida Marches On

Paul Hockenos ドイツの作家・ジャーナリストで、Joschka Fischer and the Makin of Berlin Republic の著者。

2015年2月号掲載論文

ドイツの極右運動ペギーダが動員するデモ隊は「重税、犯罪、治安問題という社会的病巣を作り出しているのはイスラム教徒やその他の外国人移民だ」と批判している。「ドイツはいまやイスラム教徒たちに乗っ取られつつある」と言う彼らは、「2035年までには、生粋のドイツ人よりもイスラム教徒の数の方が多くなる」と主張している。実際には、この主張は現実とはほど遠い。それでもドイツ人の57%が「イスラム教徒を脅威とみなしている」と答え、24%が「イスラム系移民を禁止すべきだ」と考えている。「ドイツのための選択肢」を例外とするあらゆるドイツの政党は、ペギーダを批判し、彼らの要求を検討することさえ拒絶している。だが今後、右派政党「ドイツのための選択肢」の支持が高まっていけば、ペギーダ運動が政治に影響を与えるようになる危険もある。

  • ペギーダはイスラムの何を問題にしているのか
  • イスラム教徒は脅威なのか?
  • 反イスラム主義の台頭
  • ペギーダとドイツの政治

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