Photo/USAF/Wikipedia

核兵器と核戦略を問い直す
―― 何のための核兵器なのか

フレッド・カプラン
ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト

Rethinking Nuclear Policy

Fred Kaplan
ピューリッツァー賞受賞ジャーナリストで、電子メディア・スレートのコラムニストとして国際問題や外交をテーマとするWar Storiesを執筆している。著書にDark Territory: The Secret History of Cyber War and the wizards of Armageddonがある。

2016年10月号掲載論文

進行しつつある世界政治の変化を十分に考慮できぬまま、われわれは依然として核兵器に固執している。抑止に大量の核兵器は必要ない。オバマ大統領が本気で核戦力の近代化計画を見直すつもりなら、「抑止に本当に必要なものは何か」を再検証しなければならない。核兵器がない状態を想定して、核戦争プランを根底から見直し、何のためにどれだけの核兵器が必要なのかを白紙から合理的に再分析すべきだ。こうした見直しが行われてこなかったのには単純な理由がある。米軍が核戦力を戦略上の前提として重視する派閥を内に抱え、議会も核兵器関連産業や研究所を選挙区にもつ有力メンバーを抱えているからだ。オバマが残された任期中に核の近代化計画の見直しに向けた基盤を作るのは難しいとしても、これは、彼の後継者、そして世界の指導者たちが取り組むべき重要な任務だろう。

  • 何のための核兵器か
  • 愚かな核軍拡シナリオ
  • 核兵器に何を期待するのか
  • 各国による核戦力の近代化
  • ICBMは必要ない
  • 必要とされる核戦略とは

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