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イランとイスラム国
―― テヘランにとっての新しいテロの脅威

アリアネ・M・タバタバイ ジョージタウン大学客員研究員

ISIS Hits Iran Terror Comes to the Islamic Republics

Ariane M. Tabatabai ジョージタウン大学客員研究員(客員助教)。戦略国際問題研究所(CSIS)シニアアソシエーツ(非常勤)。

2017年8月号掲載論文

イスラム国(ISIS)というスンニ派テロ集団はシーア派を敵視していただけでなく、近代においては類い希な残虐性をもっていたために、テヘランはこの脅威を強く意識してきた。イラクのイスラム国勢力が力をもち始めると、イランは速やかに革命防衛隊の精鋭部隊であるアル・クッズ旅団(コドス軍)をイラクへ派遣し、その後シリアにも部隊を展開し、イラン軍部隊が後にこれに合流した。イラクではイスラム国勢力を力で押し返そうと試みたが、シリアではそれほど力を入れなかった。テヘランは、イラクにおけるイスラム国の活動は自国の領土、人口、利益に対する明確な脅威と認識していたのに対して、シリアはこのテロ勢力を封じ込める場所と考えていたからだ。このやり方が逆効果だった部分もある。2017年6月、イスラム国がテヘランでのテロに成功している。・・・

  • イスラム国の台頭
  • テロと情報機関
  • イスラム国という新脅威

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