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敵はイランかイスラム国か
――問題解決の鍵を握るスンニ派部族

マックス・ブート 米外交問題評議会シニアフェロー
オードリー・クルト・クローニン ジョージ・メイソン大学教授
ジャニーヌ・デビッドソン 米外交問題評議会シニアフェロー
マイケル・アレン 元米大統領特別補佐官(国家安全保障会議)

What to Do About ISIS

Max Boot 米外交問題評議会シニアフェロー(国家安全保障担当)専門は国防・軍事戦略。
Audrey Kurth Cronin ジョージ・メイソン大学教授(国際安全保障プログラム)。米議会調査局、米国防大学を経て現職。専門はテロリズム。著書にHow Terrorism Ends; Understanding the Decline and Demise of Terrorist Campaignがある。
Janine Davidson 米外交問題評議会シニアフェロー(国防政策担当)。米国防副長官室ディレクター、オバマ政権の国防副次官補、ジョージ・メイソン大学教授を経て現職。専門は国防戦略、国家安全保障戦略、軍民関係など。

2015年5月号掲載論文

イランが支援するシーア派の過激派組織が勢いを増しているとみなされるようになれば、ますます多くのスンニ派が危機感を抱き、イスラム国に結集するという悪循環が存在する。・・・極論すれば、中東世界における過激派勢力とはイランのアルクッズ旅団とスンニ派のイスラム国だ。この二つの集団は相手が攻勢と影響力を強めれば、自分たちの影響力も強化できる奇妙な共生関係にある。(M・ブート)

イラクでイスラム国が台頭し、シリアへと勢力を拡大できたのは、イラクのマリキ首相がスンニ派を冷遇し、シリアではアサドがスンニ派を弾圧したからだ。この意味では、確かに今後のスンニ派の扱いが、イスラム国を打倒する鍵になる。(J・デビッドソン)

アメリカが中東で何を達成しようとしているかを理解せずに、イスラム国、シリア、イラクの問題にどう対処すべきか、判断はできない。米本土を防衛し、中東の地域同盟国を守り、中東の安定を実現すること。エネルギー資源へのグローバルなアクセスを保障するという利益を前提に考えれば、中東への地域政策はもっとクリアーになる。(A・クルト・クローニン)

  • イラクで拡大するイランの影響力
  • イスラム国の脅威かイランの脅威か
  • 出口のないシリア紛争
  • 「スンニ派の覚醒」Ver2・0
  • イランかアラブ諸国か

<イラクで拡大するイランの影響力>
マイケル・アレン 今日は、イスラム国を自称するISISにどう対処するかを議論したい。まずジャニーヌから。2014年にあなたは、アメリカはイスラム国の侵攻を食い止めるための政策オプションをもっていないという考えを示したが、今も同じ認識をしているだろうか。現在、イラク、シリアで何が起きていると考えているだろうか。アメリカの政策(空爆)が機能しているとすれば、イスラム国対策でわれわれは進展を手にしていると言えるだろうか。

ジャニーヌ・デビッドソン これまでに明らかになったのは、われわれが勝利を収め、相手を打倒してイスラム国問題を解決するという点では、短期的な政策も、純然たる軍事戦略も存在しないし、アメリカだけのアプローチも存在しないということだ。・・・

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