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中国をいかに抑止するか
―― 拒否的抑止と第1列島線防衛

アンドリュー・F・クレピネビッチ 戦略・予算評価センター所長

How to Deter China ―― The Case for Archipelagic Defense r

Andrew F. Krepinevich, Jr  戦略・予算評価センター所長で、国防長官室国防政策ボードのメンバー。ウエストポイント、米国防総省勤務を経て現職。最近の著作にSeven Deadly Scenarios(=七つの深刻なシナリオ)がある。

2015年4月号掲載論文

領有権をめぐる北京の拡大主義的な主張は、日本、フィリピン、台湾を内包するいわゆる第1列島線に位置するあらゆる諸国を脅かしている。そしてアメリカは、これらの諸国を防衛する責務を負っている。中国の攻撃を阻む信頼できる抑止力を形成するには、ペンタゴンはより踏み込んだ対抗策をとる必要がある。中国の軍備増強の意図は、同盟諸国やパートナー諸国を支援する米軍の軍事能力を機能不全に陥れることにある。もちろん、アメリカの同盟国を攻撃すれば空爆や海上封鎖などの懲罰策を受けるという認識が、中国の軍事的冒険主義に一定の歯止めをかけている。だが、ワシントンそして同盟諸国とパートナー国は、拒否的抑止(deterrence through denial)、つまり、北京に力では目的を達成できないと納得させることを目的に据える必要がある。・・・・

  • 拒否的抑止とは
  • 中国拡大主義のリスク
  • 拒否的抑止
  • 可能性を生かすには

<拒否的抑止とは>

少なくとも米軍によるアジアリバランシング戦略はすでに始まっている。2020年までに、海軍と空軍は戦力の60%をアジア・太平洋地域へとシフトさせる。一方、ペンタゴンは、予算削減という環境下にあっても、新型長距離爆撃機、原子力潜水艦などの、高脅威環境下での活動に必要な軍備への投資を拡大している。

こうした戦略や軍備調達上の変化が、ますます一方的な路線をとるようになった中国の動きを牽制することにあるのは明らかだし、十分な根拠もある。領有権をめぐる北京の拡大主義的な主張は、日本、フィリピン、台湾を内包するいわゆる第1列島線に位置するあらゆる諸国を脅かし、そしてアメリカは、これらの諸国を防衛する責務を負っているからだ。

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