HolgerGogolin/istock.com

アジア重視戦略を超えて
―― 米中関係の新しいロードマップ

ケビン・ラッド 前オーストラリア首相

Beyond the Pivot ―― A New Road Map for U.S.-Chinese Relations

Kevin Rudd オーストラリアの政治家で、2007―2010年首相を務め、その後、ギラード政権で外相を務めた。中国語と中国の歴史に通じた政治家として知られ、首相時代に北京大学で、中国語で演説を行っている。

2013年3月号掲載論文

中国の台頭、アメリカの財政・経済危機を前に、アジアにおける米主導の枠組みの耐久性が疑問視され始め、戦略的リスクヘッジ思考がアジア各国の首都に漂い始めていた。オバマ政権はアジア・リバランシング戦略を表明することで、アメリカの戦略的ファンダメンタルズを再確立したが、もはやそれだけで、平和を維持していけるわけではない。今後におけるアジアの中核課題は、米中間の大がかりな対立を回避し、地域的な繁栄を支える戦略的安定をいかに維持していくかにある。そのためには、米中が相手のことを完全に理解し、両国を対立へと向かわせかねない国内の流れ、そして地域的な力学をうまく制御していく必要がある。当然、米中サミットの制度化を含む、より奥深く制度化された米中関係が必要になる。そうしない限り、21世紀のアジアも、新興大国の台頭に伴う憂鬱な歴史的パターンに翻弄されることになる。

  • 米中サミットの制度化を
  • 中国の台頭とアジア・リバランシング
  • 習近平の大きなポテンシャル
  • アメリカの選択
  • 新しい上海コミュニケに向けて

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2013 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top