2009年10月号から、「日本の国益を考える」をテーマに、4〜6ヶ月間にわたって特集を組むことになりました。
企画の趣旨ははっきりとしています。一つは、国際情勢に関する世界の議論を日本の国益を考える材料として提供するという、この雑誌の日本での出版目的に合致すること。もう一つは、今回の日本における政権交代が、実際には政治革命に等しい歴史的な分水嶺で、日本の国益を正面から考える絶好の機会だと考えるからです。
取り上げるテーマは、戦後日本の国家アイデンティティ、安全保障、金融経済、国際・地域秩序、(一国だけでは解決できず、世界が共有する)グローバルイシューなどを計画しています。
Part1 日本の戦後アイデンティティ
(2009年10月号)
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学問的な定義はともかく、アイデンティティは悩ましくも奥深く、定義するのが非常に難しい言葉です。他者と交わっていくなかで培われる自己認識(自画像)、交流を通じて研ぎ澄まされていく原点、追い詰められたときに思い出す原風景と言い換えることもできるかと思います。外国の識者の目に映った戦後日本の姿から、日本の自画像、原点、原風景、そして現状にもう一度思いを巡らしていただければと思います。 |
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Part2 日本の安全保障 (2009年11月号)
吉田茂から現在までの足跡を、日米同盟だけでなく、総合安全保障政策や地域安全保障枠組みの観点からフォーローしようと論文を選びました。現下の脅威については、今月号に掲載しているアンドレイ・ランコフの「北朝鮮を変化させるには」をご覧下さい。
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Part3 中国の台頭 (2009年12月号)
共産党高官が中国の平和的台頭の青写真を示した「平和的台頭への道筋」、H・キッシンジャーの中国の台頭に関する分析、そしてG2概念のゴッドファーザーであるバーグステンの米中によるG2の形成を掲載しています。論文を読むと、G2という言葉がいかに一人歩きしているか、アメリカの対中認識のリアリティがよく分かります。
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Part4 日本というシステム (2010年1月号)
「日本というシステム」はなぜ世界の変化に合わせて柔軟に変化していけないのか。戦中から戦後の高度成長期にかけてうまく機能した日本のシステムがなぜ80年代に「日本問題」と呼ばれるようになり、改革を求めだしたのか。内からの変革はなぜ起きなかったのか・・・
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Issue in This Month: フォーリン・アフェアーズで日本を考える
Part5 国のパワーを支える基盤と戦略とは (2010年2月号)
今や国家の戦略は、目の前にある問題への対策ではなく、自分の強さと弱さに関する厳格な自己分析に基づいて作られる必要があります。自己分析の結果生まれるのが国家としての「ブランド」です。日本の国益を考える上で重要なファクターとなるだろうという考えから、今回の特集「国のパワーを支える基盤と戦略」で「シリーズ企画 日本の国益を考える」を締めくくりたいと思います。
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