<結局ギリシャはユーロから離脱する> マラビー ヨーロッパ経済については、もはや逃げ道はなく、結局ユーロは解体するとみする人々もいれば、一方で、泥縄式に危機を乗り切っていくと考える人もいる。だが、危機的状況を何度も何度も泥縄式に切り抜けても、最終的に、綱渡りに失敗するリスクはないか。
ラインハルト 本質的に現在のやり方は危険に満ちている。ある意味では対策が機能しているかもしれないが、結局、崖から遠ざかっているとは言えない。市民と市場はともにこのリスクに直面している。
これまで、崖に近づくと、ヨーロッパは瀬戸際で管理策をとって(問題を抱える国が)崖から落ちるのを回避してきた。ギリシャが国民投票の実施を表明したとき、ユーロは崩壊の危機に直面し、われわれは危機に備えて身構えたが、かろうじて危機は回避された。
瀬戸際で危機を管理するのがパターン化してしまっている。だが、システムが何度も何度も崖から転落する瀬戸際へと追い込まれるのは非常に危険だ。その分、世界経済の成長も足をとられる。つねにヨーロッパ経済のリスクを織り込み続けなければならず、投資の決定にも影響を与える。
 「瀬戸際で危機を管理するのがパターン化してしまっている。だが、システムが何度も何度も崖から転落する瀬戸際へと追い込まれるのは非常に危険だ」 |
米経済が現在、少しはましな状況にあると考えられているのは、一つには、2011年秋のヨーロッパにおける差し迫った危機がいくぶん緩和されたと考えられるようになり、状況を楽観する人々が増えているからだ。だが、人々が再び危機を意識するようになれば、世界経済への見方も変わってくる。 マラビー 3人に聞きたい。これから3年後、ユーロ加盟国の数は17だろうか、それとも16以下へと減少しているだろうか。
ラインハルト 現在より少なくなっていると思う。
チャン すべてユーロに留まっていると思うが、そのためには、さらなる債務の再構成とヘアーカット(債務減免)が必要になる。ユーロから離脱する国が出てくるよりも、債務の再構成が行われる可能性が高いと私は思う。 アレキサンダー 参加国は少なくなっていると思う。
2012年5月号に全文掲載>>
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