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フォーリン・アフェアーズ リポート 公開論文

CFR Interview
日本のエネルギージレンマ
―― 再生可能エネルギーへのシフトを阻む文化的要因

Japan's Nuclear Dilemma

チャールズ・ファーガソン
米科学者連盟会長
 フォーリン・アフェアーズ リポート 2012年4月号

日本はこれまで最先端の原子力技術の開発を試み、この領域のリーダーになることを目指してきたが、フクシマを経たいまや、原発施設の再稼働に向けて社会の支持を得られるかどうか、先の見えない状況に追い込まれている。・・・現在日本は、(原発停止による電力生産の低下を火力発電で埋め合わせようと)より多くの液化天然ガス(LNG)を輸入しているが、LNG価格はかつての3倍のレベルへと上昇している。しかも、(日本の現実を考えると)原子力による電力生産の多くを再生可能エネルギーに置き換えていけるとも思えない。原子力による電力生産の多くを再生可能エネルギーに置き換えていこうにも、日本は風力、ソーラー、地熱など再生可能エネルギーの促進を阻む構造的な障害を持っているからだ。電力会社も関係省庁も大規模な電力生産施設を好む文化的体質を持っており、風力やソーラーなどの基本的に「分散型」の技術導入には難色を示す傾向がある。この文化を政治的な意思とリーダーシップで変化させていくには、かなりの時間がかかるかだろう。

小見出し
原子炉稼働停止と電力不足 部分公開
何が再生可能エネルギーへのシフトを阻んでいるか
原子力産業の文化と体質の改善を



<原子炉稼働停止と電力不足>

――フクシマ第1原発はいまどのような状態にあるのか。今後、どのような課題を抱えているのか。

 フクシマ第1は世界有数の規模を持つ原発施設の一つだった。2011年3月に巨大地震が起きた時点で3基の原子炉が稼働していた。これら三つの原子炉のすべてで水素爆破が起き、部分的な炉心溶融(メルトダウン)が起きた。2011年3−4月の時点では、原子炉を冷却しようと、ヘリコプター、消防車による水の注入が試みられた。当時は極度の混乱のなかにあった。

 事件から2−3週間後には、外部電源との接続が復旧し、冷却ポンプが再び利用できるようになった。数ヶ月後には放射性崩壊熱も低下し、現在は低温冷却の状況にある。
 (瓦礫その他を別にしても)現在は施設内をどのようにクリーンアップするかが大きな課題とされている。非常に大量の放射能に汚染された固体、液体が施設内に存在し、これを処分しなければならない。低レベルとはいえ、膨大な規模の汚染物質、数十億ガロンの放射能に汚染された水が存在する。

 これをどう処理していくか。アメリカの場合、スリーマイル原発事故から2−3年後に部分的に溶融した核燃料を原子炉から取り出し、それを貯蔵キャスクに入れ、アイダホの国立研究所に送り、現在もキャスクは施設内で保管されている。ここは地上貯蔵サイトで、日本も似たようなことができるかもしれない。原子炉内にある主要な核物質をクリーンアップするには最低でもあと1−2年はかかる。・・・・・・



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Interviewed by Toni Johnson, Senior Editor, www.cfr.org

Charles D.Ferguson 米外交問題評議会シニアフェロー(科学技術担当)を経て、現在は全米科学者連盟会長。

(C) Copyright 2012 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan


論文は、雑誌同様にコピーライトで保護されています。


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