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フォーリン・アフェアーズ日本語版 公開論文


フォーリン・アフェアーズ・ブリーフィング
太平洋の平和を保つには
 ――中国の海軍力増強と米海軍
(部分公開) 

Keeping the Pacific Pacific

セス・クロプシー
元米海軍副次官

 フォーリン・アフェアーズ リポート 

対艦弾道ミサイル(ASBM)の射程と精度ゆえに、中国はこれまで何度も表明してきた目的である、主要な米海軍戦力を西太平洋の多くの海域に立ち入れないようにする(アクセス拒否)能力をまさに手に入れようとしている。・・・(これによって)オーストラリア、日本、韓国を含むアメリカの同盟国は、「これまで数十年にわたって東アジアの平和を守ってきた米海軍のプレゼンスなしに、危機にいかに対処していくか」を考えざる得なくなるだろう。・・・中国の軍事力はアメリカの東アジアにおける影響力を脅かすほどに強大化する瀬戸際にあるし、北京の最近の行動とレトリックから判断すると、伝統的な航行の自由を保障するアメリカのスタイルを好む地域諸国には、暗い未来が待ち受けているかもしれない。・・・・西太平洋における米海軍の強固なプレゼンスによって保障されてきた安定と安全は今後当然視できない状況になりつつある。

小見出し
中国のASBMで米空母は西太平洋に立ち入れなくなる 部分公開
南シナ海、黄海(東シナ海)の海洋権
海軍力とアジアの覇権




中国のASBMで米空母は西太平洋に立ち入れなくなる


8月末に日本を訪問した米太平洋軍司令官・ロバート・ウィラード提督は、「中国海軍は世界で初めて対艦弾道ミサイル(ASBM)を実戦配備する瀬戸際にある」と記者会見でコメントした。対艦巡航ミサイルはすでに数多く存在するが、弾道ミサイルに比べて、その速度は10分の1程度だし、運動エネルギーも低く、破壊力も小さい。長距離巡航ミサイルの射程は600マイル程度だが、最近のペンタゴンリポートによれば、中国のASBMの射程は少なくとも1000マイルに達する。

 中国の戦略立案者は、弾道ミサイルの機動性ゆえに、海洋を航行中の大規模な甲板を持つ空母を攻撃して戦線からの離脱を強いるか、破壊できるだろうと期待している。(ASBM)射程内への米空母のアクセスは困難になるし)中国大陸から大きく離れたポイントからの攻撃目標に向けて戦闘機を出撃させようにも、(目標から600マイル以上離れていれば)次世代の戦闘機にさえ、攻撃を終えて空母へと安全に帰還できるような継続飛行能力はない。対艦弾道ミサイルの射程と精度ゆえに、中国はこれまで何度も表明してきた目的である、主要な米海軍戦力を西太平洋の多くの海域に立ち入れないようにする(アクセス拒否)能力をまさに手に入れようとしている。・・・・

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Seth Crospy ジョージ・H・W・ブッシュ政権の米海軍省副次官を経て、現在はハドソン研究所のシニアフェロー

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