| 人口のほぼ19%が高齢者で占められるフロリダ州。これと同じ状況に先進諸国が直面するのは、そう遠い未来の話ではない。イタリア、日本、ドイツがもう一つの「フロリダ」となり、イギリス、アメリカ、カナダもほどなくこれに続く。先進国社会の急速な高齢化がもたらす諸問題とコストは、投げだすのが合理的と判断しかねないほどにあらゆる意味で膨大だ。各国の貯蓄は瞬く間に底をつき、財政は火の車になる。国内の政治力学、国際的資本の流れ、南北の力関係が逆転する。「自らの運命を管理し、より持続可能なコースへと道を変える時間的余裕があるうちに、現状を変革するしかない」。そうしない限り、世界は「持続不可能な経済的負担と政治的・社会的苦難の後、悲痛な動乱の時代」へと突入することになりかねない。 |