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フォーリン・アフェアーズ日本語版 1995年11月号

小沢一郎 追いつめられた改革者

エドワード・デスモンド/『タイム』誌東京支局長
 
 


日本の政治評論家の多くは、小沢の時代はすでに終わったと考えている。だが、もし彼らの見方が正しいとしても、「小沢は、冷戦モデルからの脱皮にむけた日本の努力の新局面を切り開く主要な役割を担った政治家として評価されるべきだ」。「彼は日本が直面する問題を明確に指摘しただけでなく、分裂を策して古巣の自民党と袂をわかち、三八年間に及んだ自民党支配を連立政権の樹立をもって打ち破った立役者」である。個人的な政治的将来はともかく、小沢は「日本を変革させるというアイデアをめぐる具体的な枠組みと流れを形成した人物として」評価されるべきだろう。

 

 
 
揚子江の巨大ダムと環境・文化保存


オードリー・トッピング/ジャーナリスト
 
 


中国政府は、巨大ダムができれば、電力供給、水害管理能力が高まり、経済発展を刺激し、大気汚染を緩和するという。対する反対派は、ダムを建設すれば、貴重な文化遺産が水没するだけでなく、膨大な数の住民が国内移住を余儀なくされ、地震や大規模な水害を誘発する危険もあると警告する。実際、「ダムがもたらす利益はそのコストとリスクを補ってあまりあるものといえるのだろうか」。ダム建設は、これまでにない激しい社会論争を引き起こし、いまや「政治的泥仕合の様相を呈している」。巨大ダムではなく、複数の中規模ダムの建設という、環境、文化、社会面からも健全で効率的な代替策が存在するのに、なぜ中国政府は、巨大ダム・プロジェクトに固執するのか。

 

 
 
ボスニア紛争の「真実」


チャールズ・ボイド/前欧州駐留米軍副司令官
 
 


「人道主義的で改革主義志向の英国人は、誰が誰に対してひどい扱いをしているのかを見極めようとつねにバルカン半島に赴く。しかし、完璧主義への思い込みゆえに、全員が互いにひどい扱いをしているという忌むべき仮説を受け入れられず、結局、彼らの心のなかにある愛すべきバルカンの人々は、無実であるにもかかわらず苦しみ、永久に殺戮される側で、殺戮する側ではないと思いこんで帰国することになる」。

 

 
 
元ソビエト高官の嘆き


スティーブン・マイナー/オハイオ大学助教授
 
 


冷戦を「平等」な形で終わらせる機会が存在したにも関わらず、「内部の一部勢力の裏切り」によってソビエト帝国は不当なまでに無様な形で崩壊した、とドブルイニンは嘆く。民衆の蜂起という要素が無視され、第一次大戦後のドイツに見られたような「あいくち伝説」同様の、「裏切りによる崩壊」という認識がロシアで広まり、排外主義感情、帝国復活への野望が蔓延するとすれば危険このうえない。何が彼をこうした考えに傾斜させているのか。それは、「市民運動がいまや国際関係の一部であること」、東欧とソビエトの民衆に何が起きたのかをいまだに理解できぬ「ソビエト」外交官の特異な体質と無関係ではないだろう。

 





 









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